SUSTAINABILITY 持続可能な
社会

Sustainable And Resilient Society

活動の現場で考えるサステナブルで
レジリエントな社会

MS&ADグループは、2022年度から環境取組を総称した「MS&ADグリーンアースプロジェクト」(以下、グリーンアースプロジェクト)の一環として、グループ社員やその家族などが各地の団体と連携し、地域の自然環境の保全・再生活動を始めています。このプロジェクトを担当している当社サステナビリティ推進部・課長の浦嶋裕子さんに、プロジェクトの狙いなどについて聞きました。

社会課題の解決に地域の自然を活かす

企業が社会課題を解決して社会的価値を生み出し、経済的な価値も創造する「CSV(社会との共通価値の創造)」が注目されるようになりました。2022年度からスタートした、自然環境の保全・再生活動も長期的な視点に立ったCSVを社員の中に養うことを目的の一つとしており、社員がただ自然に触れて汗を流す社会貢献活動にとどまるものではありません。

気候変動の影響は、自然災害による甚大な被害だけでなく、天候不順で不作や不漁を招くなど、一次産業の従事者が多い地方では地域経済に大きなダメージを与えます。気候変動はグローバルな中長期課題ではなく、地域社会では目の前のリアルな社会課題です。また、地域には豊かな生態系があるものの、放棄されたり無秩序な開発により劣化が進んでいる地域も少なくありません。いまグローバルには、こうした自然の劣化を食いとめ、保全・再生させることで社会課題を解決するNature based Solutionが注目されています。

この活動は、熊本県の球磨川流域での「緑の流域治水プロジェクト」、宮城県南三陸町での「いのちめぐるまちプロジェクト」、千葉県印旛沼周辺での「美しい里山と健全な水循環プロジェクト」の3ヶ所で行っています。各地域では、防災や減災、脱炭素、水資源の循環など、自然を活用して解決を目指す社会課題があります。

活動に参加する社員ボランティアには、自然のもつ多面的な機能と、それが地域の社会課題解決にどのように活用できるかを学んでもらいたいと期待しています。自然はリスクをもたらしますが、恵みももたらします。地域社会のなかで「自然の恵みとリスク」をどのように管理すべか、そこにリスクソリューションとして何ができるかを考えるきっかけになればと考えています。

地域での活動をきっかけに、地元の多様なステークホルダーの連携が加速しています。さらに、外部の企業と協働し、地域の防災や減災、サステナブルな産業創生といった社会課題の解決モデルをつくれないか、それぞれの地域で自然再生と経済的な利益を創出する仕組みを生み出せないか、社員のみんなで模索を続けたいと考えています。