ACTION 取組状況

あいおいニッセイ同和損保

テレマティクス技術で導く安⼼・安全で快適なモビリティ社会

あいおいニッセイ同和損保は、データ・デジタル技術を活⽤した「テレマティクス⾃動⾞保険」を提供しています。テレマティクス⾃動⾞保険では、通信技術を活⽤して取得したお客さまの⾛⾏データをもとに、安全運転スコアに応じた保険料・ 安全運転アドバイス等の事故の未然防⽌につながるサービスを提供しています。また、万が⼀の事故の際には、先進的な事故対応サービスにより、事故の早期解決も実現しています。更に得られたデータやノウハウ等を基に、エコドライブ普及、⾼齢者の運転寿命延伸など、社会・地域課題の解決という新たな価値の創造にチャレンジしています。

社会課題

交通事故の死傷者数は近年減少傾向にある⼀⽅で、依然として死傷者は一定数発⽣している。モビリティや通信に関わる技術的進展に伴い、新たなリスクへの対応が求められている。

解決策

2018年から、安全運転の度合いを保険料に反映する国内初のテレマティクス⾃動⾞保険を発売。取得した⾛⾏データをもとに、ドライバーの安全運転状況をスコアにして提供するとともに、スコアに応じた保険料割引体系を導⼊。

1事故発生前

リスクを見つけて伝える

未然に防ぐ

運転診断レポート

脳のトレーニングアプリ

安全運転スコア

事故頻度低減効果 15%※1

※1:「タフ・見守るクルマの保険プラス(ドラレコ型)」」と「タフ・クルマの保険」の前契約からの改善率の比較です(2023年3月、当社調べ)

2事故発生時

経済的負担を小さくする

迅速な初動対応をサポート

安全運転スコア
応じた
保険料

万が一の際
充実した補償

3事故が起こった後

影響を小さくする/すばやく回復する

迅速な初動対応をサポート

テレマティクス損害サービス

事故の状況が
迅速・的確に
把握されるので安心!

事故解決日数15.0※2(2023年3月)

※2:「タフ・見守るクルマの保険プラス(ドラレコ型)」とテレマティクス自動車保険を除く当社の他の自動車保険との比較です。双方に責任割合が発生する対物賠償保険事故の解決所要日数(2021年1月~2023年3月発生事故)を言います。なお、「タフ・見守るクルマの保険プラス(ドラレコ型)」は、ドライブレコーダーの映像を事故対応に活用したケースを対象としています(2023年3月当社調べ)。

社会へのインパクト

  • ビッグデータに基づく地域の交通安全対策により、事故発⽣頻度を低減

    2022年5⽉、当社のテレマティクス⾃動⾞保険から取得した⾛⾏ビッグデータを活⽤した「交通安全EBPM⽀援サービス」をリリース。危険箇所候補の選定から、原因分析、適切な対策の提案、効果の検証までワンストップで⾏い、より良い政策づくりを⽀援する。

    ※Evidence-Based Policy Making(証拠に基づく政策⽴案)の略

  • 事故削減による産業廃棄物の減少や代替部品の削減によりCO2排出量を抑制するなど、地球環境の保全につながる。

  • ⾼齢者の運転寿命が延伸し、地域が活性化する。

当社への経済的インパクト

  • 契約台数は180万台を突破し、今後も新商品の販売や技術の進展とともにさらに契約台数の拡⼤が⾒込まれ、保険料増収への貢献が⾒込まれる。

  • テレマティクス⾃動⾞保険は事故頻度の低減に効果があることが認められており、交通事故削減による⽀払保険⾦の削減が⾒込まれる。

事業機会の創出

世界のコネクテッドカーの世界市場

2035年の
新⾞のコネクテッドカー予約販売数

9,230万台

( 2022年比2倍 )

出所:富⼠経済
  • ⼤量の⾛⾏データの活⽤により、データを活⽤した新たなビジネスモデルを創出する。
  • 社会インフラの保全対策(⽼朽化する道路・橋の特定など)において⾛⾏データを活⽤し、快適なまちづくりに貢献する。
  • データを活⽤した地域社会の課題解決やノウハウを増やし、地⽅⾃治体との包括協定の拡⼤につなげる。

担当者のコメント

テレマティクス自動車保険のご契約が増えると、当社の走行ビッグデータが増えます。そしてそのデータが増えれば増えるほど、交通安全EBPMの「可視化範囲の網羅性」や「データ分析の精度」が向上します。つまり、テレマティクス自動車保険は“お客さまとともに”データを増やし、さまざまな社会・地域課題の解決ができる“お客さま参加型”の保険です。このことをしっかりとお客さまに伝えていくことで、テレマティクス自動車保険の更なる普及・拡大をめざします。また、冬のDigi田甲子園での優勝は当社の「CSV×DX」というコンセプトが国からも評価された証であり、お客さまとともに勝ち取った優勝と考えています。

小泉 泰洋

あいおいニッセイ同和損保
デジタルビジネスデザイン部

小泉 泰洋

パートナーのコメント

本県では、あいおいニッセイ同和損保さまと連携し、テレマティクスを活用した新たな交通安全対策を実施しています。福井県は、マイカー保有数全国1位、死亡事故数も全国ワーストクラスの車社会です。こうした目の前の生活課題に対応するため、急ブレーキ等の実際の運転挙動データを用いて、事故発生前に隠れた危険エリアを見える化する「福井県交通安全マップ」を作成しました。また、これらデータの活用も進め、福井県警察による速度規制エリアの指定、地域の小中学生が通学路の交通安全対策を自ら考える探求学習にも活用しています。冬のDigi田甲子園優勝をきっかけに他地域に横展開していくなど、より一層の地域課題解決や行政取組のEBPM(証拠に基づく政策立案)を推進していきます。

米倉 広毅

福井県DX推進監(CDO)

米倉 広毅